シャフト 全長決め研磨 平面研削加工

本日はシャフトの長さ(全長)研磨加工についてのご紹介をします。

こちらは、同業種の友人からの依頼で、昼に頂いて、翌日昼渡しの特急案件です。

いつも、弊社の無理を聞いてもらってますので、私も出来る限り要望に応えれるよう努力しました!

友人の会社は丸物(外径研削、内面面研削)を主としています。

友人の会社ですと、円筒研削盤の両センター加工で砥石の端面(砥石のサイド)で仕上げます。

研磨加工(平面研磨、円筒研磨、内面研磨)におきまして、砥石の端面での仕上げは難しく、寸法公差によってはとても苦労します。

代わりに平面研磨で全長の寸法仕上げが出来ないか?
という相談です。

加工内容

材質:SKS3(両先端高周波焼入れ済)
ワークサイズ:Φ25×107.3 0~+0.02  1個
Φ25×106.3 0~+0.006  1個  (高精度タイプ)

加工ポイント

主には2点です。
・Φ25×L=107と細長い形状の為、磁気が非常に弱く危険
・研削熱により膨張するために温度慣らし後仕上げ加工が必須(実測値の測定が難しい)

少しご説明をいたします。
まず始めの「磁気が弱い」
平面研磨はマグネットチャック上で加工する場合が大半です。

何も当て(飛び防止)なしで、上面研磨をしますと、ビビリます。
最悪の場合砥石が割れて飛んできます。
非常に危険な状態です。

このように左側に当てをしますと、研磨加工時にビビりが押さえれますので安心です。

2点目の
「熱膨張」についてです。
細くて長い品物はとくに影響を受けます。

まずは、荒加工にて+0.03位迄ざっと追い込みます。
すると、ワーク(研削材)は熱を持っていますので、必ず縮みます。
今回は0.01位縮みました。
一定時間温度慣らしを行い再度測定して仕上げの研磨加工をします。

仕上げ作業は更に少しずつ寸法公差に近づけていきます。
目標数値の+0.005になりましたので作業を終了します。

温度慣らしの為一定の時間を開けて再び測定をすると・・・。
1μ縮んで+0.004です。

このように、細くて長いワークは正確な実測値を測ることがとても重要です。

ブロックゲージによる比較測定です。
実測値 Φ25×107.3 0~+0.02 →107.315
Φ25×106.3 0~+0.006→106.304

このようにシャフト全長研磨、細長いワークの寸法出しなどでお困りの方、同業種の方で出来ない部分のみ(単工程)、社内などの過負荷による研磨加工のお困りの方、お気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズまでお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

 

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