OBD測定用マスター V溝研磨でお困りの方歓迎です! 

本日はOBD測定用マスター(基準器) V溝研磨、51度についてご紹介いたします。

オーバーピン(ボール)径 → Over Pin(or Ball) Diameter (OBD)

こちらは、いつもお世話になっております名古屋市内のゲージメーカー様より全加工(素材から)納期約1ヶ月弱にてご注文をいただきました。

製品仕様
材質:SKS3(焼入、サブゼロ)
製品サイズ:210×50×20
寸法公差:216.75 ±0.005(ピンの頂点)、51°±10′

加工ポイント
・V溝幅(約20.5)が大きいので砥石成形が難しい
(通常は10㍉以下が多いです)
・製品が長い(L=210)ので熱膨張の影響が受けやすい

まずは、V溝部を研磨加工する為に、6面研削を行います。
この6面研削の面が加工、測定の基準面になりますので、平行度、平面度を出来る限り0狙いで研磨加工を行います。


続いて、V溝研磨加工です。
溝幅にあわせて太い砥石を使用します。
今回は25㍉の砥石を仕様しました。

砥石が太くなると、砥石成形が難しくなります。
弊社はNC機はございませんので成形用の治具を使用して砥石成形を行います。
すなわち手作業になります。

加工はプランジ加工(落とし込み)で研削していきます。
トラバース加工(砥石を移動させること)と違いまして砥石を移動させませんので、成形した砥石の面がそのまま製品に加工されます。

転写をイメージしていただければ分かりやすいと思います。
このように正確な砥石を作ることが最大の難関です。


V溝の角度、面粗さに気をつけながら作業を進めていきます。

測定ピンを使用して216.75 ±0.005の交差に入るまで慎重、慎重に作業を進めます。

加工後しばらく定盤上で温度慣らしを行ってから測定します。
最終的には一晩放置して、翌朝、再度測定をします。
本当に根気と、手間が掛かるのがお分かりでしょうか(笑)

このタイプは修正が出来ませんので取りすぎたら
即刻「不良品」です^^;
基本的に、プラス交差を狙います。

実測値
216.75 ±0.005→+0.002
51°±10′→±0
にて無事に仕上がり一安心です!!

V溝研磨加工でお困りのメーカー様、角度の成形砥石も多数完備しておりますので一度お気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズまでご連絡下さいませ。

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