溝研磨加工だけの単工程でも歓迎です!

こんにちは!
レスキュー研磨工場 (株)ジートライズの代表を努めます杉浦です。

本日は、こちらの溝研磨加工をご紹介いたします。

いつもお世話になっています、メーカー様より緊急で溝研磨の応援要請依頼が入りました。

担当者様より急ぎの案件のためにすぐに打ち合わに来れないか?と午前中に連絡をいただきましたので取り掛かり中の作業が一段落ついたところで、打ち合わせに伺いました。

すると
すでに数種類、非常に難易度が高い依頼品が何点か準備してありました ^^;

作業内容、納期等、一通りの依頼内容をお聞きしたところで、今回は溝研磨加工のお手伝いさせていただくことになりました。

【お客様のお困りごと】
お客様社内の平面研磨の部署が繁忙期の為、緊急の応援要請
今回、外側の基準面の研磨加工はお客様社内で加工済でしたので弊社は、溝巾、溝底部のみになります。

【材質】 SKS3
【ワークサイス】34*30*T=15 他数種類
【仕様】溝(巾10.5、10、8.5、8他数種類 精度0~+0.005)
溝底部仕上げ10±0.1
【個数】合計28個
【加工ポイント】
溝巾の精度が高精度な為最後の仕上げを砥石の切れ具合に注意しながら慎重に仕上げる事。
砥石の側面(サイド)を使用しての高精度仕上げは非常に難易度が高いです。
今回精度の狙いとしては0~+0.002を狙いました。

早速加工に入ります。
まず始めに荒加工で残りの研磨代0.05位のところまで追い込みます。
荒加工は3~4個並べて加工しました。

通常の研磨加工は砥石の底面を使用して加工するのですが、溝の場合は砥石の側面を使用するためこのようにアヤ目(クロス目)になります。
溝底部が通常の研磨目です。
研磨目が違いますよね。


荒加工が終わったところで、仕上げに入ります
仕上げ用の砥石に変えます。

今回要求精度が高精度な為に仕上げ作業は1個ずつ仕上げました。
溝の深さ、長さ、精度にもよりますが10H7(0~+0.018)程度でしたら、数個並べて研磨しても仕上がるかと思います。

砥石の切れ具合に注意しながらブロックゲージを使用して慎重に寸法交差に仕上げます
この時砥石の切れが悪いと溝がテーパーになってしまいます(溝の上面巾が広く、溝の部下部が 狭くなること)。


写真左が0のブロックと、+0.002のブロック
写真左が仕上がり品のブロックでの比較測定の様子です。

この様な測定方法はブロックの入り具合の感触になりますので少々経験が必要になります。

この作業を永遠と28回続けました ^^;

今回図面上、溝の面粗さが1.6Zですがアヤ目でOKと打ち合わせ済ですので 今回はこれで完成です。
アヤ目が不可の場合はLAP(手作業)にてアヤ目を消します。
機会を見てまたご紹介します。

今回のように溝研磨だけ、という単工程でのご依頼でもお気軽にレスキュー研磨工場ジートライズまでご連絡下さいませ。

 

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