NO29 ベースプレート歪取り 溝研磨加工 特急対応編!

< 材質 >
S45C

< 加工精度 >
厚み公差:20±0.02 実測値+0.005  溝巾:20H7 +0.021~0 実測値+0.005

本日はベースプレートの研磨加工及び溝研削加工の紹介です。

サイズ:275×240×20±0.02 溝20H7 0~+0.021
材質:S45C
個数:2枚

こちらは友人の営業マンからの依頼です。
社内加工の予定でしたが急遽応援要請依頼です。

友人から電話を頂いた時は、名古屋駅周辺にて商談会の予定がありましたのでそのまま港区まで引き取りに伺いました。

特急での依頼でしたが翌日は予定が入っておりましたので土曜日に作業して月曜日の朝一番に引き渡しの予定で打ち合わせをして持ち帰りました。

厚みに公差がある為+0.05位まで荒研磨をしてから1枚づつ歪取りの作業をいました。

厚み20±0.02は+0.005 平面度0.002で仕上がりました。


続いて溝幅を加工します。
今回、溝底は研削不要でしたので20の巾のみになります。

砥石巾15ミリ位の丁度良い砥石がありましたのでそちらを機械に取り付け手作業で三日月状に成型し溝研磨用砥石作りました。

今回は材質がS45Cで生材(焼入れ無し)でしたので良かったですが焼入れ材や材質がSKDなどですと砥石の選定が変わってきます。

当社では状況に合わせて各砥石を揃えていますので都度最適な砥石を選定して加工することが出来ます。

研磨代は約0.2ミリでしたので片側0.1ミリづつ研磨します。
溝の中を砥石が入りますので壁際の位置を機械のカウンターで確認しながらの研削作業になります。

指定位置を大きく超えてしまうと砥石が破損したり不良品になってしまいますのでカウンター値とにらめっこしながらの作業でとても神経を使います。

溝巾はブロックゲージを使用して少しずつ巾を広げ公差に仕上げていきます。
今回は+0.005に仕上げました。

上の写真は20のブロックゲージですのでスッと入り+0.005のブロックが少し抵抗を感じながらブロックゲージが挿入する感触です。

数値が表示される測定ではない為、測定は手感触のみになり経験値が必要です。

今回の様なベースプレートに溝研磨加工はとても手間がかかる作業になります。
溝の研磨加工やベースプレートの歪取り作業などお困り際は是非お気軽に当社まで相談下さいませ。

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