平面度 メイン画像

平面度とは

平面度とは、平面の均一性を示す数値が「平面度」です。
研削加工面、測定面の平さ。
歪(ヒズミ)、歪み(ゆがみ)を除去する作業でもあります。

平写真は測定の様子
加工品を中高(凸)状に設置しています。
① ② ③の順に加工品を動かしてダイヤルゲージの数値を読み取ります。
① ② ③が0に近いほど精度が高い平面度になります。

<測定方法>
定盤にダイヤルゲージを設置して対象物を動かして表面全体の数値の振れ幅を読みます。(最大振れ式平面度測定)
端の反りや、対角にねじれている場合は、急な反り上がりとして数値に現れます。対象の対角を押して値の変化を読む最大傾斜式では、反りの形状や傾向を読み取ります(最大傾斜式平面度測定)

「平面度」とは平面研削加工の基本作業(平行度、平面度、直角度)の1つです。

平面研削盤での平面度の確保は、高精度部品の製造において非常に重要です。
表面が平坦で正確な平面は工業製品の製造や加工においてとても大切です。平面度が確保されていない場合、部品や製品の機能や品質に影響を与える可能性もあります。

平面度の重要性

  • 機能性と寸法精度:平面度は製品の機能性や寸法精度に直接関連しています。例えば、機 械部品や精密機器の場合、平坦な表面が要求されることがあります。このような場合、平面 研削盤での正確な平面度の確保が重要です。平面度が不十分な場合、部品の機能性や寸 法精度が低下し、製品の性能に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 密閉性と接合性: 密閉性と接合性: 平面度は密閉性や接合性にも影響を与えます。例えば、機械部品やエン ジンのガスケットのような部品では、平坦な表面が確保されていないと、密閉性が損なわれる 可能性があります。また、部品同士の接合面が平坦でない場合、正確な接合が行われず、 部品の劣化や故障の原因となります。
  • 磨耗と摩擦:平面度が不十分な場合、部品同士の接触面で不均一な摩擦が発生しやすくな ります。これにより、部品の磨耗が増加し、寿命が短くなる可能性があります。また、摩擦が 増加するとエネルギー損失が生じ、機械の効率が低下します。
  • 品質と信頼性:平面度は製品の品質と信頼性に直結します。平坦な表面を持つ部品は、製 品の品質が高く、信頼性が高いと見なされます。